金沢のラーメン

近頃「全国うまいもの食べある記」的色彩が濃くなりつつあるこのブログであるが(笑)、最近所用で金沢に立ち寄った際、地元で定評あるラーメン店の暖簾をくぐってみたので、その感想などを。

「どうみても東横線」もしくは「どうみても井の頭線」的な電車に揺られてやってきたのが「真打」。「典型的な家系ラーメン」という評判だが、私はそもそも「家系」なるラーメンを食べたことがない。だから頭の中まっさら白紙状態で感想を述べるとマアなんというか…、豚骨しょうゆ味のスープに、単に「濃い」というのとは別の種類の「クセ」を感じる。そして麺も一癖ある。極太。パッと見はまるで細めのうどんのような外観だ。全体的には「中華」を食べたというより「やや和食より」の食事したみたいな、そんな感じ。まあうまかったけど。

今度は「亀次郎」。スープをすすれば典型的な「鶏がらしょうゆ」味だとわかるが、スープの味が薄くて、まるで塩ラーメン。でもしっかり旨みは出ているし、妙な重たさがないのでスイスイ食べられる。390円という価格も魅力だし、家庭的な店内の雰囲気も好印象。正直都会の「うまいラーメン屋」て何かシリアス過ぎるというか、厨房に「緊迫感」がありすぎて、カウンターで待っている私もつられて緊張しちゃうというか、ある種の「居心地の悪さ」を感じることもある。その点「亀次郎」は、店員と客とがテレビの感想を言い合ったりして、なんかアットホームなのだ。そこら辺もこのラーメンの「味」の一部を成している気がする。