「タモリ倶楽部」でジョン・ケージ特集

 関東でのオンエアから1週間以上経ったが、面白かったので備忘録として1号店に記す。

ジョン・ケージです。「4分33秒」の作者として有名ですが、今回の「タモリ倶楽部」では「ピアノと管弦楽のための協奏曲」の譜面を紹介し、その楽譜を音にするとどうなるのか、つまり譜面の読み方を専門家にレクチャーしてもらう、という趣向。それにしても番組スタッフの誰がこの企画を立てたのか、すんごく興味があるんですけど。まあそれが通っちゃうのもすごいんだけど。
で番組に呼ばれたのがこの方。

青島広志氏。昔NHK教育でレギュラー番組を持っておられましたね。テレビで拝見するのは久しぶりの印象がありますが、実は日本では珍しいオペラ作曲家でもあると。私はまだ聴いたことがありませんが「たそがれは逢魔の時間」は面白そう。それはそうと改めて写真を見ると痩せたニャホ・ニャホタマクローさんに見えますね。

時計を眺め時間を測りながら「4分33秒」を演奏中の青島氏。でも今日の本題は「ピアノ協奏曲」の楽譜の読み方。で最初に出された譜例がコレ。

この譜例の注釈を読み上げたゲストの"ほんこん"さんがぼそっと「丸投げやね」。その通り(笑)。

つまりこの赤矢印の音符のどこから始めてもいいし、時計回転でも反時計回転でも良いからとにかくグルッとまわるように順番に演奏する、ということらしいが、この音符を幾つかのパーツに分けてもよいらしく

これは青島氏が楽譜のうち4つの音符をほんこんさんのために割り振っているところ。このあと各パーツを任された3人で連弾をしてた。このとき結局弾かずに脇で見てたほんこんさんは「この3人恐い大人や!」(笑)。

しかし青島氏が芸達者なことは分かってたけど、この日のほんこんさんは冴えてた(笑)。この後フリップを読みながら「『…一声で処理するもよし、対位法的2声、3声、4声として表現されるもよし』知らんがな!」と一人ツッコミを入れたりするところは笑った。青島氏とのやりとりも楽しめた。特に

ほんこん:「あきまへんか大阪弁!」
青島広志:「私粗暴な言葉には弱いので…」

というやりとりの後、ほんこんさんが大阪弁でツッこむ度にタモさんが「粗暴な言葉で…」といいながら青島氏に話を振ったりしてなかなか良いコンビプレーを見せてた。
ケージの楽譜の話に戻して、強烈だったのがコレ。

「ゴルフコースみたい」という声が思わず出演者の口から出た。「クラスターとして響くように」とは「トーン・クラスターを使え」、言い換えると鍵盤全体をベチャッと広く押さえて頂戴、ということ。「ただし点の部分を中心に囲んだ範囲内で」という指示。このあとやはりゲストだった元シャ乱Qのマコトと清水ミチコが試奏していた。
でも今日は「タモリ倶楽部」というより「青島広志ショー」という位青島氏は八面六臂の活躍でした。これを見たテレビ局関係者からお声が掛かるかもしれません。それくらい目立ってました。

殊勲甲のニャホ青島広志氏でした。
(5/18追記)
青島広志氏はテレビ番組でビートたけしとも共演してたようだ。これは見てなかったので、おりたさんには情報サンクスです。