「日本対オーストラリア」を見たあとでの雑感

「絶対に負けられない」云々とか、「三連覇はノルマ」等々などの扇情的なムードをよそに、試合前の私はなぜか冷静でした。というのも、なかなか合宿のスケジュールが取れない日本代表にとって、アジアカップは強化合宿の代わりをなすものでは、と思っていたから。ソレゆえに、今日の試合も練習試合のような気分、もしくは第3国同士の国際親善試合を見るような気分で最初はTVの前に座ったのです。でもやっぱりアロイージがゴールを決めると悔しいし、高原がゴールを決めると嬉しいし、川口が4年毎に見せる例の確変を見せた場面では狂喜乱舞する自分がいました(笑)。

今日の試合は「120分で決着をつけられなかった」という点では悔いが残る試合だったかもしれない。しかし今日のところは(PK戦を含めて)「常に日本が主導権を握った試合」をした、ということで良しだと思います。

試合前のケーヒルとアロイージの共同記者会見は(日本で報道されるような「煽り口調」ではなく)オシムジャパンに対するリスペクトに満ちたものだったけど、そのリスペクトはあくまでチームスタッフや各種メディアからもたらされる「事前情報」に負うところ大だったと思う。しかし今日の試合でサッカルーたちは「日本侮りがたし」ということを肌で「体感」したのではないか。その意識を植え付けさせただけで今日は十分だと思う。

しかし今日の試合は、欧州のサッカーファンにも是非見て欲しいと思うほど、素晴らしいゲームだったし、ハイレベルの試合だった。PK戦後に両チームがユニホーム交換をしたのもむべなるかな。

(7/22追記)この試合、マハダビキアとハシェミアンもTV観戦していたらしい。しかし「シバエー」が声を掛けた選手て誰だ。そして「シバエー」の「エー」って何?