越前そばの素晴らしいガイド本

まだアマゾンにも出てないので表紙の写真を撮ってup。


福井のそば食べ歩き
作者:山田信行
出版社:株式会社エクシート
発売日:2006/9/21

福井県・越前(嶺北)地方に点在するそば屋さん全87店、そして福井県外の10店が写真・地図つきで紹介されている。私は越前そばには全然明るくないので、この詳細なガイドブックは実にありがたい。
この本を一通り眺めると、同じ「おろしそば」でも随分バラエティ豊かであることがわかる。その「多様性」が実に楽しいのだ。そばの色も違うし、形も細いもの、太いもの、平べったいものと様々。そば以外にも薬味を載せて出すか別皿で出すか、つゆを猪口につけて食べる(「つけ」)か、はたまたそばにかけて食べる(「かけ」)かなど、越前そばには様々なスタイルがあって、各店はそれぞれ創意工夫をしている。このあたり、どこか香川県の「さぬきうどん」と似てるところがあるが、越前そばの場合、並ばなくても食べ物にありつけるのが良い(笑)。先日香川県にうどんツアーに出かけたとき、「田舎の雰囲気を味わえる店」と謳われたうどん屋さんに行ったら、そこはまるで都会の人気ラーメン店並みの大賑わいで、「田舎風」の鄙びた雰囲気はどこにも無かったから。大体うどんにしてもそばにしてもラーメンにしても、基本的にはファーストフードなのだから、個人的には「早い、うまい、安い」の三原則は外せないし、外したくない。
閑話休題。このガイドブックはその詳細さ故に「そば百科事典」ともいえるほどの内容を持つ。この本を読めば「一度越前に出かけて見ようかな」と(私のように)車を北陸道へと向ける人も多いと思う*1。だが前述のように、この本はアマゾンで取り扱っていないし、ISBNコードすら付いていない。もしかしたら全国的に販売するつもりがないのだろうか。そうだとしたら残念だ。興味ある方は出版元のエクシートに問い合わせてみるといいかも。

*1:この本を頼りに今日、山間にあるこのお店に出かけてみたが、実においしかった