半田健人による歌謡曲の聴き方は、クラヲタによる交響曲の聴き方に似ている

もう既にあちこちで話題になってるけど、俳優・半田健人(23)の昭和歌謡にかける情熱には並々ならぬものがある。最近もNHKの「通(つう)」というタイトルの番組で、70年代から80年代にかけての邦楽への造詣の深さを存分に披露していた(参照)。その模様は既にようつべでも見ることが出来る↓

この映像を見てクラヲタは心がピクッと動いたに違いない。ピンクレディーの歌の向こう側でかすかに聞こえるトロンボーンの音の動きに着目する彼を見て、ショスタコーヴィチを聴きながら「ここで聞こえてくるのはグルジア民謡なんだよ」「この曲、スターリンが好んで歌ってたんだよね」などと得意げに指摘するクラヲタを思い出したのは私だけだろうか。「微に入り細を穿つ」ような半田健人の音楽解釈は、まるでクラシックの「名曲解説」を見ているかのようだ。そう、まさに半田健人の「聴き込み方」はクラヲタのそれと、きれいな相似形を描いているのだ。