「熱狂の日」音楽祭に出演予定のブリジット・エンゲラー 急病のため降板(&その他諸々)

昨日「熱狂の日メールマガジン」を受信したときは「またソムリエサロンの案内かな」位の軽い気持ちで目を通さずそのまま就寝したのだけど、今朝見直してみたら恐ろしく重要なことが書いてあったのでびっくりした。メルマガ曰く、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの「出演を予定していたブリジット・エンゲラーは急病のため、来日できなくなりました」というのである。
彼女が出演予定だった演奏会は5日間で実に7回(#154/#225/#225/#248/#356/#348/#432/#534)にも及ぶため、降板の影響はおのずと大きくなる。まあ個人的には代役を立てられるのなら立てて頂き、それが無理なら「公演中止」で良いと思う。しかしドボルザークスターバト・マーテル」(#348)の代役に、同時刻にリサイタルを開催する予定(#338)だったアラン・プラネスを充てたのには首を傾げざるを得ない。もっとも音楽祭事務局は、同じ日の早い時間帯(エンゲラーのソロリサイタル「#356」が予定されていた枠)にプラネスの演奏会を新たに設定した(ホールD7、19:00−)。まあそれもいいのだが、その演奏会に優先的に入場できるのが「#338」のチケットを持つ人でなく「#356」のチケット購入者だというのもヘンだ(メルマガによると「#338」のチケット購入者は「開演前に会場ロビーで、キャンセル待ちの列にてお待ちいただきます」「ご用意できなかった場合は、払い戻しとさせていただきます」とのことだ)。個人的には;

①「スターバト・マーテル」の代役として、スケジュールが空いているピアニストが見つからなければ演目を中止する。
②どうしてもプラネスを代役に充てたいのなら、振替コンサートには「#338」のチケット購入者を無条件に(それこそ立ち見席を設けてでも)入場させる。
③それが無理なら「#356」のチケット購入者は全て「チケット払い戻し」とし、プラネスの振替コンサートには「#338」の購入者を優先的に入場させるべき。

という意見だ。要は今回の処置でエンゲラーのピアノがききたかった人だけでなく、それ以外の人(「#338」のチケット購入者)も「とばっちり」を受けたわけで、そんな方々に主催者サイドはもう少し配慮して欲しいのだ。

(5/6追記)「#356」の演奏会当日、音楽祭のアーティスティックディレクターのルネ・マルタン氏が舞台に現れ、今回の経緯について、経過説明と謝罪をされたそうです(参照)。