例の「ペトルーシュカ」と「きょうの料理」のハイブリッドですが

私は原作コミックを未だに読んでない(そうなんですよ:笑)ので、昨日のオンエアを見てもさほど違和感を感じなかったんだけど、「CLASSICA」によるとコンクール決勝シーンは原作と若干ニュアンスが異なるものだったらしい。昨日のドラマでは音を忘れたヒロインがとっさに思い浮かんだ「きょうの料理」を弾いてしまう、という「失敗談」だったが、原作ではここでストラヴィンスキー冨田勲の主題による壮大なる即興曲が始まって大いに盛り上がる、というふうになってるらしい。うーん、絶対こっちの方が聴きたいぞ(笑)。
ここで思い出されるのが、「東大ピアノの会」出身の近藤祐嗣氏による力作、「ショパンの第3ソナタのフィナーレの主題と,『巨人の星』主題歌による交響的融合」(→Real Audio)である。まさに「日本とポーランド、不朽の名作同士の、時空を超えた幸福な出会いがここにある」という感じの、実に音楽的快楽に満ちた作品だ。この曲を聴きながら私は、ドラマ史上に残ったかもしれない「幻のフュージョン」に思いをめぐらせていた。