遅ればせながらU17「日本対イラン」の動画を見る

http://www.the-afc.com/japanese/competitions/AFCU17/news/default.asp?action=newsDetails&newsID=6939
↑この試合。ネット上でアレをナニしてコレを使ってアーした結果、何とか3時間の熱闘の動画を得ることができた(ネットラジオを聴くための知識がここで役立った…)。それにしてもスゴイ試合だ。これは永久保存版ものだ。
まず、引き篭もらずひたむきにゴールに向かおうとする両チームの姿勢に好感を抱いた。「この試合に勝てば世界に出られる」という意識がそうさせたのだろうか。ともかく両者とも攻撃的だ。攻守の切り替えは早く、ボールはめまぐるしくフィールドを行き来する。このサッカーは、現在欧州各地のトップリーグで行われているサッカーと相通じるものがある。ユース世代でこのようなサッカーを展開することができるのだから、おそらく次の次の次のW杯の頃には、アジアのサッカーも「世界水準」のものになっているに違いない。そんな期待を抱かせるような試合だった。
個人で目立ってたのは日本だと柿谷曜一朗C大阪)。セットプレーも任されている彼のキックの精度はなかなかのものがあった。あと斉藤学(横浜FMユース)のドリブルは切れとパワーを兼ね備えていて見ごたえがあった。イランの方は11番のラハマニが攻守に大活躍。とにかく足が速い。ボールを奪われてもすぐに追いついちゃう。アスリート的能力の高さを感じる。試合終盤にクロスを防ごうとバレーボールばりのブロックを見せたのは何ともコメントし辛いが(苦笑)。
それにしてもPK戦は実に劇的だった。5本目までを「4−4」で終えたあとの6本目。先攻の日本は山崎正登(柏U-18)がゴールポストに当ててしまう。イランの選手たちは喜び、そしておもむろにひざまずき同僚のPK成功を祈る。しかしイランの6人目もゴールポスト(興味深いことに日本と反対側のサイド)に当てて日本は一命を取り留める。
7本目。金井貢史(横浜FMユース)のシュートはキーパーに止められる。キッカーが蹴る前にキーパーが前に出てたように見てたが、とにかく止められた。飛び上がって歓喜し、ひざまずいて神に感謝するイランの選手たち。しかしイランの7人目は廣永遼太郎(FC東京U18)がナイスセーブ。
8本目をお互いが決めたあとの9本目。山田直輝(浦和ユース)は動きを読まれてシュートを防がれてしまう。しかしこの後のラハマニのシュートをまたも廣永が横っ飛び一発のナイスセーブを見せる。彼の美技の連続に触発されてか、10本目以降はサポーターから「廣永」コールが盛んに飛んでいた。
結局PKは12本目で決着がつき、日本がこの大会のベスト4に進出&U17ワールドカップの出場権を手に入れたわけだが、今回のメンバーが苦しんだ末に勝った、この経験が何よりも大きいと思う。ちなみに日本は今日の試合でシリアに2−0で勝利し、決勝進出を果たしている。