裏天王山II

http://www.tbs.co.jp/supers/game/20060823_3934.html
気に食わない。
まず何が気に食わないかというと、昨日の民放地上波のスポーツニュースはどこも大久保のゴールシーンばかりを流していて、視聴者が何も考えずビールを飲みながら眺めてたら「2対0でセレッソが勝った」と錯覚してしまいそうだったのが気に食わない(NHKは「サンガ対セレッソは引き分け」ときちんと報じていたが)。
その次に気になったのは当然サンガのディフェンス。この3試合で計12点も取られている。これでどうして最近3試合で勝ち点4が取れてるのか不思議なくらいだ。人数を掛けて守ってるのは判るのだが、あと一歩詰め寄ることができず敵の侵入を許している。昨日の古橋のゴールはまさにそれだった。
それにしても昨日はC大阪・塚田監督のプラン通りに進んだ試合だった。元日本代表の3人をW杯時のヒディンクみたいに次々と投入し、それがピタリとハマった。敵将は「サンガは90分を守りきるだけの力が無い。どんどん攻撃的な選手を投入しよう」というシナリオを試合前に描いていたのかもしれない。もしそうならサンガがやるべきことはセレッソが選手交代する前にどんどん攻撃的に行って点を取ることだったはず。だからこそ先制後に受身となり、その結果古橋のゴールを許したことが悔やまれる。
しかし名波の左からのクロスを大久保が高い打点のヘディングで決めたセレッソの4点目のシーンは実に美しかった。あれで終わっていればセレッソにとって最高の結末だっただろうに。しかし(私は個人的にはセレッソは下位に低迷するチームではないと思ってるので敢えて言うけど)そのあと京都にコーナーキックの機会を与え、それが手島の同点弾の引き金となったあたりに、今年のセレッソの低迷ぶりが現れているような気がする。