U21中国対U21日本

久しぶりに「語るに値する」日本代表が帰ってきましたね。
反町康治氏がアルビの監督をしてたときのことは正直不勉強でしてよく分かりません。ただ漠然と「限りある戦力の中でやりくりをうまくやってるなぁ」という印象は持っていました。そんな彼が昨シーズンで新潟の監督を辞任したとき、何となく「あっ、ドイツW杯後に代表に関わるかも」という「予感」がしたのを覚えています。フリーになった彼は解説者として活躍しますが、そんな彼の話をテレビで聞いていると「泥臭いサッカー」に対して好感を抱いているのが伝わってくるのです。特に反町氏はアビスパの(松田前監督の、ですが)執拗なまでに敵のボールを追っかけるサッカーを高く評価していました。「このサッカーを見た観客は、次の試合も見たくなると思いますよ」とか言いながら。
さて反町氏が北京五輪を目指すU21代表の監督としての最初の試合で、「泥臭いサッカー」を見事に具現化したのには驚きました。そして代表選手発表からわずか1週間足らずで、何年も前から周到に準備していて実績も申し分ない中国五輪代表に2-0で勝ってしまったことにも驚きました。短い準備期間で反町氏が「やりたい」サッカーを選手たちに浸透させ、そして結果を残したのですから、まさに「反町恐るべし」です。アビスパ中村北斗も目立ってたし、伊野波もコンバートされて間もない割には機能していたし(2度1対1で抜かれてたのは反省材料だが)、GKの西川周作はものすごい安定感だったし(中国のシュートが悉く彼の正面を突いていたのをみて「西川って実は万有引力がリアルに月並みで相当強いんじゃないの?」てマジに思った)。いや昨日の試合を見て、10年以上前のアトランタ五輪代表のひたむきな戦いぶり(例えば予選のオマーン戦)を思い出しましたよ。