渋谷タワレコでの漁果

今年の第一四半期はほとんどCDを購入することなく過ごした反動か、上京したときタワレコで思いっきり買い込んでしまった。その数合計13枚(苦笑)。帰宅してもまだ全部聴いていないが、とりあえず耳にしたものをup。

モーツァルト・アーカイヴ

モーツァルト・アーカイヴ

何ということだ。正直私はグルダを誤解していた。というか生前の彼の言動が誤解を与えやすいことも災いしていたのだけど。ともあれグルダだとかモーツァルトだとか、そんなことすら正直どうだっていい。そこにある「音楽」はアンドロメダに居る地球外生物にも理解可能だと思わせるほど普遍的で形而上だ。
Words of 雪之丞

Words of 雪之丞

このコンピは正直いって私の年代(30代〜40代)をターゲットにしてると思う。この年齢層は若い頃に音楽が生活の中心にあった最後の世代と私は思い込んでいる。そしてこの世代にしか伝わらない音楽の「機微」というのがあると思う。そんな「機微」がこのCDの各トラックのあちこちに充満している。べつに贔屓のアーティストだからというわけでないけど、とりわけ秀逸なのはつじあやのによる斉藤由貴のカヴァー(Track 6)。オリジナル以上に楽曲の持つメッセージがストレートに伝わる。
No Boundries

No Boundries

ブラウン家の5人姉妹によるピアノのアンサンブルグループ「5 Browns」は、世間が思うようなアイドルグループでは決してない。確かにソニーBMGによるプロモーションは「いかにも」臭がプンプンだが、「5 Browns」に純粋なクラシック音楽しかレコーディングさせていないことは評価されて然るべき。もし彼らの活動を訝しげに眺めてる人がいたら、5人の中で一番のタレント(と私が勝手に見込んでる)、メロディ・ブラウンによるリーバーマンの作品(Track 6&7)を聴いてその実力を確認してほしい。
クラシック・アプレミディ・プール・ジュルネ

クラシック・アプレミディ・プール・ジュルネ

JET STREAM 〜 SPRING FRIGHT」(ASIN:B00008PT8R)で「ジムノペディ第1番」→「トロイメライ」→「煙が目にしみる」というセットを持ち込んで以来、「いつか橋本徹クラシック音楽のコンピを製作するのでは」という予感はしていた。しかし現実に「アプレミディ」シリーズの一環としてルービンシュタインのコンピレーションCDを目の当たりにし、そのセレクションの妙とアルバムとしての完成度の高さには脱帽。演奏者のご子息であるジョン・ルービンシュタインによるライナーノートは、既に彼のCDをコンプリートで揃えている方々も必読。
(参考)橋本徹氏による「Classique Apres-midi」についてのコメント。