母乳をネットで売る女たち

http://www.theage.com.au/news/world/mothers-milk-in-a-bull-market/2006/03/26/1143330931915.html
アメリカでネットを使って自らの母乳を売る女性が出現している。母乳の取引を仲介するブログには母乳を売りたい人や、逆に買いたい人などからのエントリが合計100件上がっているという。またネットオークション大手のeBayではオークションでの母乳の売買を禁止した。
これほど母乳に対する需要があるのには理由がある。母乳を生まれて間もない赤ん坊が飲むと乳児に免疫力がつくことが知られているが、乳の出が悪いなどの理由で母乳をわが子に与えることのできない母親もいる。そのような場合、非営利組織から提供された母乳を与えることがアメリカでは一般的なようだ。去年米国最大の非営利母乳バンクが提供した母乳は実に22,000リットルにも上る。またそれ以外にも営利目的に母乳を売る業者も存在する。
こうした売買の活発化に対し安全面、または倫理的な立場から不安の声が出るのは当然の成り行きで、母乳の取引をヒトの血液のように公的管理下におくよう求める声が上がっている。ただFDA米食品医薬品局)は今のところこの件については態度を保留している。