「ライブドアショック」雑感

ライブドアの関連企業の株取引に関する疑惑は「ホリエモン・バッシング」を巻き起こすだろうとは誰もが想像できた。しかしライブドアとその関連株に売り注文が殺到し東証の株取引が停止を余儀なくされるという事態にまで発展し、もはや「ホリエモンが悪い」「ライブドアが悪い」どころでは済まない問題になってしまった。
2,3日間という期間にしては破格の経済的損失云々よりも、個人的に懸念しているのは、ネットや株取引の結果ステータスを得た人々に対してネガティブなイメージが付いてしまうこと。そして数年間で成り上がった彼らのような人々、そして彼らの「新しい価値観」に対する世間の不信感が強まると、「古い価値観」というか昔から存在するオーソリティに対する再評価の思潮がより強まるかもしれない。ということで今回の件は単なるスキャンダルに留まらず、日本の歴史上の一大転換点になる可能性を孕んでいる、と感じる私は大げさに捉えすぎだろうか。