モーツァルトの頭蓋骨調査 ムダ骨に終わる

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081136955419.html
ザルツブルグのモーツァルテウムで保管されていた「モーツァルトの頭蓋骨」について「CSIモーツァルト」なるプロジェクトチーム(苦笑)がDNA鑑定を行ったところ、モーツァルト本人の骨と証明できなかった、というニュース。
マジレスすると、音楽家の頭蓋骨は昔から脳機能の研究材料として用いられることがよくあった。頭蓋骨内部の形状から大脳の形態がある程度推定できるので「音楽家ならきっと音楽に関わる部分が発達しているに違いない」と考えた学者たちが「音楽家の脳のどこかに分厚いところはないかいな」と骨を眺めたり石膏で型を取ったりしていたのだ。
さて今回は徒労に終わったが、もしこの骨がモーツァルトのものだとわかったら、現代の科学者たちはこの骨に対しどのようなアプローチをするつもりだったのだろうか。DNAを解析して音感に優れた人だけが持つ遺伝子を見つけて「ミュージシャン遺伝子」とでも名付けるのだろうか。モーツァルトのクローン人間を作ろうなんて大それたことを考える人はさすがにいないと思うが。というかそんなことが未来永劫起こらないことを願う。玄界灘を挟んだ反対側でのクローン技術に関する喧騒を遠くから眺めて見るとなおさらそう思う。