昨日のウィーン・フィル ニューイヤーコンサート

良かったんじゃないでしょうか。
といいますか、最近はこのお祭り的コンサートに対し真面目に取り組む指揮者の登場が多くて(その双璧がカラヤンアーノンクール)、だからこそ今年のように肩の力が抜けた雰囲気が新鮮だった。クライバーのようなカーニバル的祝祭もいいけど、このようなお気楽な「ご祝儀」ムードが正月に相応しいと思った。ヤンソンスの棒も(良い意味の)リラックスムードの中に時折彼らしいニュアンスの妙も見せたりして、素直に楽しめた。あと実況の黒田恭一も言ってたけど、プログラミングも良かった。特にランナーの「モーツァルト党」は面白かった。「魔笛」序曲の後半をそっくりそのままワルツにしてしまうという、今風にいうと「モーツァルト・リミックス」的内容がユニークだった。この曲を取り上げるアマオケがこれから増えそう。
あとTVでは「K&Kの生活」の中の人が何度もクローズアップされていました。ご当人様とその家族も喜んでおられたようですが、私も映るたびに「おぉっ」と仰け反ってました(笑)。
(1/3追記)ネットサーフィンでいろんな方の感想を見てるとなかなか面白かった。というか結構沢山の人が見てるんですね<ニューイヤー・コンサート。「普段はクラシックは聴かないけど、このコンサートだけは毎年観てる」という方もおられました。そんなネットの反応を見ながら、日本ではこのライブが「かくし芸大会」を初めとする新春恒例のテレビ番組の一つとして定着したことを実感しました(だからNHKは今年はETVでなく総合テレビでオンエアしたのかな)。
あとマニアの間ではヤンソンスの演奏が「重たい」という評価もあって意外でした。「遅い」と指摘されたラデツキーのテンポも「あんなもんでしょ」と思いながら聴いてたし。そうだ、ラデツキーといえば今年の拍手は近年まれに見るくらい統制が取れていましたね(笑)。あと日本人の聴衆が例年より少なく感じられたのは気のせいでしょうか。
最後に。ノイマイヤー振付のバレエも(アルマーニの衣装も含めて)良かったです。