スローな音楽にしてくれ

http://health.yahoo.co.jp/column/detail?idx0=w30051001
テンポが緩やかな音楽を聴くと心拍数が安定する、という研究結果が学術誌「Heart」に発表された(→英語の抄録:英語)。
上記リンク先によると、音楽を聴いてもらいながら血圧、心拍数、呼吸数を測定したところ、ジャンルに関係なく速いテンポの音楽を聴くと上記3つの数値が全て上昇し、そのあと音楽を突然休止し無音状態にするとこれらの数値が低下した。そしてスローな音楽を聴かせると心拍数が低下したという。
ところで被験者たちに聞かせた音楽は、以下の6つの異なるジャンルのもの;

①ラーガ(インドの古典音楽)
②ベートーベンの第九交響曲(遅いクラシック音楽
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのラップ
④ヴィヴァルディ(速いクラシック音楽
⑤テクノ音楽
ウェーベルンの楽曲(ゆっくりとしたテンポの、ゲンダイオンガクの代表選手)

一番心拍数が下がったのはインドのラーガだそうだが、上記6つの音楽の「心拍数が下がった順」ランキングが知りたいので、原著をヒマなときに探しにいってみようと思う。
それとこの論文、要するに「ゆっくりしたテンポで、しかも休止部が多い音楽は心拍数を下げるし、リラックス効果も抜群」ということなんだけど、そんな音楽といえばブルックナー交響曲ですよね(笑)。その中でもテンポが緩いチェリビダッケ指揮の演奏は最大限のリラックス効果を挙げるのではないかと(笑)。チェリビダッケといえば、禅の思想に興味を持っていたことで有名だったけど、そんな彼の思索の成果が究極のリラクゼーション・ミュージックとなって結実した、ということになるのかな。