「ON BOOKSシリーズ」絶版

http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-08-27
↑やくぺん先生のブログにそう書いてあったので「レコ芸」最新号を見て確認したら、確かに巻末の音楽之友社の広告のページに書いてあった。
よく考えるとこれって結構やばいニュースですよ。この全書版のガイドブック・シリーズ、「どーでーもいいでーすよ」（←だいたひかる調）なものもあるけど看過できない入門書もあったから。たとえば「長岡鉄男のいい加減にします」シリーズだ。

ON BOOKS(67)長岡鉄男のいい加減にします1 (オン・ブックス)

ON BOOKS(73)長岡鉄男のいい加減にします2 (オン・ブックス)

ON BOOKS(83)長岡鉄男のいい加減にします3 (オン・ブックス)

ON BOOKS(94)長岡鉄男のいい加減にします4 (オン・ブックス)

ON BOOKS(128)長岡鉄男のいい加減にします5 (オン・ブックス)

長岡氏によるエッセー集だが、専門のオーディオ話よりも「○○党は史上最悪の政党だ」とかいった感じの政治話の方が印象に残っているのはなぜだろう（笑）。ともかくこれが消えて無くなるのは惜しい。
クラシック音楽関係では、厨房の頃にお世話になった諸井誠氏や出谷啓氏らの名盤紹介本がある。

ON BOOKS(28)交響曲名曲名盤100 (ON Books 28)

ON BOOKS(13)レコードの上手な買い方 (ON Books 13)

渡辺和彦氏や石井宏氏*1らといった、ひと癖ある批評家のムック本もある。

ON BOOKS(120)バイオリン、チェロの名曲名演奏 (オン・ブックス)

ON BOOKS(92)モーツァルト名曲名盤101 (オン・ブックス)

こんな本もある。

ON BOOKS(93)近代・現代フランス音楽入門 (オン・ブックス)

ON BOOKS(138)近現代英国音楽入門

「サティのように聴いてみたい」「ビートルズに負けない」という副題から涙ぐましい企業努力を感じないわけでもないですが（苦笑）、てっとり早く２０世紀のフランスとイギリスの音楽を理解するには良い本だと思いますよ。
クラシックだけでなく、ロック本もある。

ON BOOKS(30)ロック決定盤 (ON Books 30)

ちなみに、やくぺん先生の本は…

ON BOOKS(143) クァルテットの名曲名演奏

「在庫切れ」ということは絶版ですか。やくぺん先生は自著の死に目に逢えなかったようです…。
「ON MOOKS」で個人的に強力にプッシュするのは↓

ON BOOKS(137)名曲名盤 ショパン (オン・ブックス)

日本有数のピアノ音楽音盤コレクターである佐藤泰一氏入魂の一冊。単なる入門書を超え、中古店めぐりの際に目標とすべき入手困難盤がこれでもかと紹介されている。
（追記）上で紹介した本はほとんど絶版で、amazonでは古本しか入手できないようだ。

*1:昔NHKが１１時台にニュース番組をやってた頃、その番組に（日本のニュースでは珍しいことに）レビューコーナーがあって、そこでクラシック音楽を担当していたのが石井宏氏。その番組でムラヴィンスキーとカラヤンをチャイコフスキーの交響曲で比較試聴しし、前者を褒めちぎり、後者を徹底的にこき下ろしていたのを今でも鮮明に憶えている。