W杯最終予選の応援ソングに関する一考察

ジンギスカン」が不評らしい。俺は昨日スパサカでCDバージョンを聴いたが「まあこんなもんか」というのが正直な印象なんだけど、不評の原因としては①既存のサポソン(森島が代表例)と被ってる②歌ってると「恋のダンスサイト」を思い出してしまう③てゆうかなんで日本と縁もゆかりのないモンゴルの英雄を歌った歌を歌わなきゃいけないの?(歌詞の日本語訳はこちら)とかまあ色々あるだろうが、「もっとドイツにちなんだマシな歌があるだろが!」という思いはたくさんの方がお持ちだと思う。
UG様のサイトでは「ジンギスカン」に替わる応援歌を求めて色々と具体例を提示されている(クラフトワーク、CAN、スコーピオンズ、ネーナ、etc.)。そうだなー、個人的に一番ピンとくるのはネーナ(またはニーナ)かな。CANはダモ鈴木がいたし日本と繋がりがあるけど「歌える」かっつーとちょっとね…。UG様のところでは軍歌もリストアップしてたけど、リンク先で拾ったmp3ファイルを聴くとヒトラーユーゲントの行進が目に浮かぶようです…。
そこで「ドイツの歌でみんなが知ってるチャントは何かな」と自由に連想してみたら最初に思いつくのはやはりベートーヴェンの「歓喜の歌」なんだけど、これは韓国のサポソンと被ってしまうので一億歩譲っても使うわけにはいかない。となるとセカンド・ベストな選択をしないといけないのだが、ここで私が思いついたのが「マック・ザ・ナイフ」(または「モリタート」)。オリジナルの作曲者はクルト・ヴァイル、作詞者はブレヒトとどちらもドイツ人。元々は彼らの舞台作品「三文オペラ」の挿入歌で、主人公メッキーの悪行の数々を歌って聴かせるという(歌詞はこちら)ものだが、そのキャッチーな旋律は広く親しまれ、後にフランク・シナトラルイ・アームストロングソニー・ロリンズ、ミルバなどによって愛唱(愛奏)されて現在に至っている。
現在聴ける「マック・ザ・ナイフ」を思いつくまま並べてみた。

Lost in the Stars

Lost in the Stars

歌唱はスティング

歌唱の「夷撫悶汰」は桑田佳祐のこと。

Lotte Lenya Sings Kurt Weill / Levine, Lenya, Armstrong, Gilford, et al

Lotte Lenya Sings Kurt Weill / Levine, Lenya, Armstrong, Gilford, et al

ヴァイルの未亡人のロッテ・レーニャがサッチモと共演している。