NHK-BSから

ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ響(2003/11/1 on air
一言でいうと「ナガノらしいなあ」という感じ。彼が指揮台に立つと、オケって「ウァー」ではなく「ふあっ」という感じで鳴る。管弦楽に大音量を要求せず、控えめな表現の中、旋律以外の音がいい感じで聞こえてくる繊細さがウリ、というイメージがある(あくまで個人的な印象ね)。この「第九」でもその路線は貫かれたのではないかなと。しかし速めのテンポ設定と併せて、情熱とか熱狂とかとは離れた表現は好みを分かつでしょう。これを聞いた後でフリッチャイ盤(ASIN:B00005HSXT)を聞くとその違いに仰け反ってしまう。このベルリン・フィル&最強の男声ソロ(F=ディースカウとヘフリガー)の音に惚れてしまうと・・。