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小山実稚恵(ピアノ)フェドセーエフ指揮チャイコフスキー記念モスクワ放送響(ASIN:B000091L7V)
本格的な堂々とした風格あふれるラフマニノフラフマニノフの第3番協奏曲は、腕に自信のあるピアニストが「さあ、俺の自慢のテクを聴いてくれ」みたいな感じで弾くもの、ていう先入観があるので、こんなに堂々と立派な演奏を耳にし、正直この曲に対する認識を改めた。小山のピアノは、「楽譜を正確に忠実に弾く」以上のことをしている。内声部を際だたせたり、メロディーの歌わせ方もただの弾きっ放しでなく、よく考えて弾いている。それらの「くせ」が「本格感」を漂わせてる原因のような気がする。共演のフェドセーエフ率いるオケも重厚感あふれる響き。あ、それから、音もいいです。