クラシカ・ジャパンから

  • ペレーニ(チェロ)コチシュ(ピアノ)(2003/9/4 on air

少し前、知人と部屋でペレーニの無伴奏をきいてたら、「しかしチェロってこんなにいい音でるんやなぁ」ってそいつが呟いたことがあった。チェロの名手は数多いが、チェロらしい重心の深さを保ちつつも深く澄んだ響きを奏でるペレーニの音は他ではなかなか聞けない素晴らしいものである。この放送でのブラームスは、テンポを動かしたりして、結構情熱的な演奏(とくに「チェロソナタ第1番」の第3楽章)。そんな中、どんなにテンポが速くなっても音が乱れず、彼独自の「いい音」を保つところがすごい。